開業助産師「出張 赤ちゃん・おっぱい相談Liroi」森さんにききました。
助産師って?
出産に立ち会い、赤ちゃんを取り上げることだけでなく、お母さんと赤ちゃんの健康を守るため、生まれる前から後まで様々なサポートをする人。
助産師になるためには、国家資格の「看護師」と「助産師」の両方が必要です。私は、看護師免許をとったあとに助産師の学校に通って助産師免許をとりました。
出産に立ち会うってどんな気持ち?
病院で赤ちゃんを取り上げていた頃、命が生まれる瞬間をお手伝いできることは、〈赤ちゃんとお母さんの生きる力〉をすごく感じる瞬間なので、いつもその空気をできるだけ邪魔しないように、と仕事をしていました。家族みんなで新しい命の誕生を喜べるように環境を整えることができたとき、この仕事を選んでよかったと思いました。
痛くない乳房ケアの「BSケアプレゼンター」である森さん。
痛いところをぐいぐい触るようなマッサージはしません!
現在の仕事内容は?
ご自宅にうかがい、おっぱいのケアをしています。体の疲れやストレスが原因で、お母さんのおっぱいが詰まったり、出にくくなったりすることがあります。それを解消するために色んなお話をゆっくりと聴きながらケアをします。最初は暗かった表情が、お話を聞いていくうちに明るくなり、同時におっぱいのつまりなどが解消することもあります!
おっぱいの悩みだけでなく、どんな話にも耳を傾けますよ
今の仕事をしていてよかったと感じる瞬間は?
愚痴をこぼしちゃいけない、弱音を吐いちゃいけないと我慢しているお母さんが多いので、心の声が聴けて相談者が解放された表情になった時に「やった~!」と感じます。
お母さんが癒やされて初めて、子どもに向かう気持ちになります。子どものためにすべての時間を犠牲にして頑張るのではなくて、お母さん自身が癒やされ、元気になって、栄養補給できて、安心できる環境になれば、自然と幸せを感じながら育児ができるようになると信じて活動しています。
森 朋子
秋田桂城短期大学看護学部・岩手看護短期大学助産学専攻卒業後、秋田市内の病院で助産師として勤務。2015年「出張 赤ちゃん・おっぱい相談Liroi」開業。2020年12月産前産後ケア「growing up」スタッフ兼務