ウチの子の勉強の仕方Q&A 小学生編

2021年版 ママファミアンケート

新学期スタート☆ 子どももママも不安がいっぱいの春ですね。
ママファミアンケートで集めた勉強に関するママの質問に、EISUグループの小白川巧先生が回答してくださいました。
※(カッコ)は質問者の子どもの学年

Q 勉強嫌いにしないためにはどうすれば良いですか ? (小1)

A 嫌いにならない予防対策は、まずは苦手な教科を作らないことです。そのためには小学校の授業の予習・復習をコツコツ行うことが大切だと思います。予習というと堅苦しいですが、私は「音読」をお勧めしています。授業の前日に読むだけで頭に入ってくる情報量が随分違ってきます。また、子どもは褒められるのが大好きですから、保護者が一緒に勉強しながら褒めることで、小4生くらいまでであれば、子どもは嬉々として勉強してくれると思います。疲れますが(汗)。

Q 家庭学習で、習っていない範囲を予習しても良いですか? 算数は、親が習った方法と今の解き方が違うようで、教えるのが不安です。(小2)

A 予習は非常に良いことです。普通に授業を受けるよりも何倍も学習効果が上がると言われています。ですから1人で予習や発展的内容をこなせる子はどんどん学習させた方が良いと思います。算数の解き方が不安なときは、「授業内容をキチンと聞いてノートに書いて、私(保護者)に教えて! 」と促したらどうでしょうか? こうすることで、保護者は解き方の違いを認識できますし、子どもも目的意識を持つことができて小学校の授業が楽しみになると思います。また「予習すると退屈になって授業を聞かなくなるのでは? 」という保護者の心配も解消できると思います。

Q 算数の文章問題を解くのには国語が大事と聞きました。国語はどのように勉強すれば良いですか? (小3)

A 「算数が得意な人は文章を読んだ瞬間に式ができる」と思われがちですが、それはほんの一握りの人だと思います。大半の人は文章をイメージ化してから解きます。イメージ化とは文章を絵にして想像したり、図や線分図に置き換えたりして、最終的に数式にするものです。これは国語の文章題を解く時にも必要な力だと言われています。ですから、文章や式を単体として考えるのではなく、常に図や表、線分図にすることで国語も算数も理解力が向上すると思います。

Q 親が勉強を教えても、素直に話を聞いてくれず苦労しています。どうすれば良いでしょう ?(小2)

A 「外に師匠をつくりましょう! 」とよく言われています。通塾している保護者様からも「先生の言う事は聞くのに私(保護者様)の言う事は聞かないんです! 」というお話を聞きます。小学校の先生やスポ少のコーチ、習い事の先生でも構いません。親以外の師匠をつくり、その方に諭してもらうのが効果的だと思います。

Q 算数の図形問題が苦手のようです。どんな教え方が理解しやすいですか?(小4)

A 図形が苦手な生徒に多いのは、覚えておかなければならない図形の性質を覚えていないケースです。算数は暗記することが少ない分、必要なものを暗記していないと逆に手も足も出なくなります。ですので、まずは角の数や内角の和など四角形や三角形の性質を一緒に確認するところから始めてはいかがでしょうか。また最近は図が書けない生徒が増えています。書けないものはイメージもしづらいので、一度、お子様と一緒に平面図形や空間図形を描いてみましょう。

Q 〈平均〉の文章題で、算数を急に難しく感じているようです。(小5)

A 平均は多いところが少ないところに、少ないところが多いところへ移動し、「平らに均す」(たいらにならす)イメージが大事です。このイメージがわけば、全部足してから個数や人数で割ることが理解できると思います。算数は平均だけでなく概念を理解することが大事です。そして概念は数字だけではなかなかイメージがわかないものです。公式を丸暗記するのではなく、図にしたり線分図にしたりして、本質を知ることが大切だと思います。

Q 中学受験を考えています。どの科目に一番力を入れるべきですか? また、受験生は1日何時間くらい勉強しているものでしょうか ? (小6)

A 受験は1教科ではなく、4教科です。トータルバランスが大事です。絞るのであれば勉強する教科ではなく、捨てる教科を絞った方が良いかと思います。4教科中苦手は1教科までにできれば対策を打つことができると思います。しかし完全に捨てる事はできません。その辺のテクニックは小6生になりましたら直接相談にいらしてください。受験生の勉強時間ですが、十人十色です。あくまで目安ですが、塾生を見ていると小4〜小6生で毎日1〜2時間、受験期になると2〜3時間くらいだと思います。

Q テストの点数が悪くても「みんなこんなもんだよ」と平気な顔をしています。競争心や向上心を育てるにはどうすれば良いですか?(小6)

A これはなかなか難しい質問です。結論から言うと、人の性格なのでなかなか変わらないと思います。ですから点数を上げるために競争心を煽るのではなく、なぜそれくらいの点数が必要なのかを諭す方が良いと思います。マイペースな子は目標さえ決まれば、それこそマイペースに到達するまで頑張れます。人によってピンとくるものが異なると思います。家族でゆっくりとお話をして、ピンとくるものをじっくり探りながら目標設定をしてみてはいかがでしょうか。

 

トップへ戻る