探訪!vol.24 新たな仲間との交流を深める校外学習

普段の教室を離れ、仲間づくりと自ら考える力を育んだ1年生。先輩の合格体験を聴き、大いに刺激を受けた3年生。それぞれの中等部生の姿をご紹介します。

体験活動を通して仲良くなろう

5月中旬、中等部1年生の校外学習が岩城少年自然の家で行われました。中等部7期生は3クラス計80名。全県各地の小学校から入学してきているため、春先は同期生の顔と名前を覚えるのに苦労する生徒も多いとのことです。そこで中等部では、「体験活動を通して友だちのことをよく知り、学年・学級の絆を深める」ことを目的に毎年校外学習を実施しています。
午前中は、アメリカで開発された教育手法「プロジェクトアドベンチャー」(PA)を体験。生徒同士のコミュニケーションを深めることが目標とされています。まず、指導員の先生から「今日、守るべきこと」が伝えられました。一つは「身体の安全と心の安全」、もう一つは「ルール」。物事には全て理由があるので、考えて行動することを意識しよう、という話に生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
用意されたPAのゲームは、下の名前を呼びながらのキャッチボール、声を出さずジェスチャーだけで誕生日を伝え合う「何月生まれ?」、腰を下ろした状態から全員同時に立ち上がる方法を考える「フラワー」、フラフープくぐり競争など。どれも、初対面の仲間とすぐに打ち解けられるよう工夫された内容で、会場のあちこちから賑やかな笑い声が響いていました。

校外学習に参加して 佐々木 颯翔さん(中1)
PA活動では皆で工夫しながら、どうすれば成功し、どうすれば失敗するのかを他のクラスの人とも共有し、与えられた難題に挑戦しました。校外学習を通して、協力してくれる仲間の大切さ、考え工夫し実行する面白さ、活動を支えてくれる人のありがたさに気付くことができました。

 

午後からは野外でポイントラリーを実施。グループに分かれて複数のポイントを探し出し、隠しタイムとの誤差を競い合います。走るのが得意な子も苦手な子も広い野山を駆け回り、協力しあいながら目標達成を目指します。このような午前・午後の活動を通して、生徒たちは自分から進んで活動する力を蓄え、仲間と挑戦する体験ができたようです。

校外学習に参加して 伊藤 美結さん(中1)(中1)
校外学習に行く前とは全く違う私になれたような、たくさんの成長を感じています。ポイントラリーでは、くじけそうになりながらも皆で励まし合ったり、時にはふざけ合ったりして交流を深めることができました。「悔いなく、楽しく、成長できる学習にする」という私の目標を達成することができ、確かな一歩を踏み出せました。

高3生に合格体験談を聴く

令和4年度の大学入試では、秋田南高校から東京大学に3名が現役合格しました。3名とも中等部1期生で、中高一貫教育の中で6年間学んだ生徒たちです。3月中旬には、東大のほか難関大学に合格した高3生を中等部に招き、中3生対象の「合格体験を聴く会」が行われました。「どのような学校生活を送っていたのか?」「どんな勉強をしたのか?」など、中3生からは活発な質問が飛び出し、熱心にメモをとる姿が見受けられました。先輩から大いに刺激を受け、今やるべきことを改めて考える時間となったようです。

合格体験談を熱心に聴く中3生

 

先輩の体験談を聴いて

工藤 凰太さん(現・高1)

先輩の体験談を聴く前は、東大に行くには中学生のうちからしっかり勉強しなければならないと思っていました。でも高校に入ってから東大に志望校を上げ、そこから合格した人の話を聴いて、今からでも全然間に合うと思い、東大を目指してがんばりたいと思いました。佐藤 歩香さん(現・高1)
先輩方が「得意なことよりも興味があることを優先して志望する大学を決めるべきだ」とおっしゃっていたことが印象に残っています。私も、課外活動などの体験を通して自分が学びたいことを見つけ、目指す方向を明確にしていきたいと思いました。

 

秋田県立秋田南高等学校中等部
秋田市仁井田緑町4-1
TEL 018-833-7431
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