ヘンな生き物研究所の…/ぴよちゃんとメリ…

学研の編集者セレクト★今号のイチオシ本 第10回

小学生向けには、ユーモラスなイラストが盛りだくさん! 「カートゥーン小説」を。幼児向けには、仕掛けが楽しいポップアップ絵本を。今回は年齢別に2冊のご紹介です。

ヘンな生き物研究所のビックリ結末。(カートゥーン小説)

本がスラスラ読めて、読書に苦手意識がなくなる!
 マンガを読むようにサクサク読める、画期的な「カートゥーン小説」が誕生!
 マンガのようなコマ割りの中に、文章が配置されているから、児童書に慣れていないというお子さんにも、楽しんで読めるように工夫されています。
 ヘンな生き物研究所(通称、ラボ)のウネリン先生は、世にも珍しい「珍種」を集めています。ウネリン先生は、珍しい生き物ばかりを専門に捕獲している珍種ハンター。一見、少し変わっただけの生き物たち。その珍しい生き物を見るため、近所に住む小学生の主人公、リョウとシンジが遊びにやってきます。その珍種たちには予想を超える秘密が隠されていて、その秘密を好奇心のままに利用しようとしている助手のヒョロリと、子どもたちが巻き起こす意外な結末にビックリ!
 さらに、カートゥーン小説を読み終えた後には、巻末に短い小説がついていて、カートゥーン小説でなじんだ世界の続き を読むことができ、小説を読んだという達成感も味わえる ようになっ ています。
 様々な工夫がちりばめられた本書を是非お楽しみください。
DATA
ヘンな生き物研究所のビックリ結末。(カートゥーン小説)
●小学校低学年〜中学年向け
●作 田丸 雅智  ●絵 花小金井 正幸
●定価(税別) 1,000円

 

ぴよちゃんとメリークリスマス

ぴよちゃんと一緒に楽しむ とびだす クリスマスツリー!

世界中で愛されて、全世界で550万部の人気絵本シリーズ『ぴよちゃん』から、クリスマスプレゼント にぴったりの絵本が出ました。

サンタさんが空からソリで降りるときの目印になるようにと、ぴよちゃんが牧場のシンボル・ツリーのもみの木のてっぺんに、手作りリースを飾るため、牧場の動物たちと頑張るお話です。そんな心温まるお話にプラスして、豪華なポップアップのしかけも楽しめます。背の低いぴよちゃんを手伝ってうまさんが鼻先にのせてぐ〜ん(①)、途中突風でもみの木から落ちてしまうピンチのぴよちゃんを、ふくろうさんが羽でナイスキャッチ!(②)など、お子さまが参加しながら、お話と連動したしかけを楽しめます。圧巻はクライマックスのとびだすクリスマスツリー。 引き上げると背が伸びるツリー!(③) 寝ている周囲の動物さんたちも立てて(④)、 お子さんがツリー作りに参加できます。

このままミニツリーとして、お部屋に飾れます。ぴよちゃんと一緒にメリークリスマス! そんな楽しいこの絵本は、読んであげるなら2歳くらいから、自分で読むなら、小学校1〜2年生のお子さんへのクリスマスプレゼントに最適です。

紙製ですから「壊れるのでは?」というご心配もあると思いますが、「ぴよちゃんをやさしく持ってね」「そうっと引き出してあげようね」と、声をかけてあげて、お子さんがポップアップ絵本を壊さないように、そうした力の加減をリアルな触感から学ぶことも絵本の大切な使命だと思っています。壊して知ることも子どもにとっては学びですからね。

デジタルなおもちゃであふれている昨今、アナログで心温まるお話絵本のプレゼントは、きっとお子さんの心に残る贈り物になるのではないでしょうか。

DATA
ぴよちゃんとメリークリスマス
●2歳〜小学校低学年  ●作絵 いりやまさとし
●定価(税別) 2,000円
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