災害時の備えに《デンタルケア用品》を加えよう!

将軍野歯科診療所から「災害時の子どもの虫歯予防」について教えてもらいました。

災害時には生活環境が一変し、日常の口腔ケアが難しくなることがありますが、そんな時ほど口腔ケアはとても重要です。

今回は、災害時でも子どもの虫歯を予防するための具体的な方法についてお話しします。

 

●《歯みがきしている場合じゃない緊急時》だからこそ!

避難所生活などで不規則な食生活や甘い食べ物の摂取が増えると、虫歯のリスクが高まります。
そして、それ以上に重要なのが<口腔ケアを適切に行うことで、インフルエンザや風邪などの感染症予防にもつながる>ということです。
口の中を清潔に保つことは子どもの健康を守ることにもなります。
もし虫歯になってしまったら、痛みや不快感により子どもの体調を悪化させる原因にもなりますので、災害時でもしっかりと予防対策を行うことが大切です。

●少ない水でできる子どもの歯磨き方法

必要なもの
・子ども用の歯ブラシ
・ティッシュ1枚
・水約 50ml
・うがい薬やデンタルリンス(可能なら)

手順
1.約30~50mlの水を用意します。
2.ティッシュを少量の水で湿らせ、子どもの唇や口の周りを軽く拭いて、ひび割れを防ぎます。
3.歯ブラシを少量の水で湿らせて、普段通りに歯を磨きます。泡立ちが少ない歯磨き粉を使うと、すすぎの水を節約できます。
4.歯磨き後、少量(ペットボトルのキャップ1杯程度)の水で2回に分けてうがいを行います。
※残った水があれば、歯ブラシの汚れを濡れたテッシュで拭くと効率的です。水がない状況であれば乾いたテッシュで拭いて汚れをできるだけ落としましょう。
また、液体ハミガキがあれば、水の代わりに使えます。うがい薬もお口を清潔に保つのに効果的ですよ。

災害時に持ち出すものに加えよう!

●歯ブラシがない場合のケア方法
万が一、歯ブラシが手元にない場合でも、清潔なタオルやガーゼを使って口腔ケアを行うことができます。

手順
1.清潔なタオルやガーゼを人差し指に巻き付け、親指で固定します。
2.歯の表面をやさしくこすり、歯垢を取り除きます。細かい部分の清掃は難しいですが、非常時には効果的なケア方法です。
※口の小さな乳幼児に行う場合は、薄めのガーゼ等を人差し指ではなく、小指にまくことをオススメします。

●災害用備蓄に口腔ケアグッズを忘れずに
非常持ち出し袋には、子ども用の歯ブラシや歯磨き粉、うがい薬、デンタルリンスなど、口腔ケアグッズを必ず備えておきましょう。

災害時こそ、子どもの健康を守るために口腔ケアを怠らず、虫歯予防と感染症予防に努めましょう。

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