探訪! vol.10 秋大附中 飛翔プロ…

探訪!vol.10
「なりたい自分」になるために、何が必要か? 秋大附中 飛翔プロジェクト

通常の学習に加え、独自カリキュラムの下、各種体験活動や講話会を通して様々な考え方や生き方に触れる機会を多く設けている秋大附中。生徒たちは学びの幅を広げ、興味のある分野を学ぶことで「なりたい自分」に向けた学習に取り組むことができているようです。秋大附中が進めているキャリア教育の詳細についてお聞きしました。

Q1 今、なぜ中学校でキャリア教育が必要なのですか?

学校教育においてキャリア教育が求められている背景として、失業率や非正規雇用率の高さ、無業者や早期離職者の存在があります。また、他国の子どもと比較して、日本の子どもは《将来就きたい仕事が明確でない》《自分の将来のために学習をしようとする意識が低い》ということが調査により明らかとなっていることが挙げられます。そこで、生徒が学ぶことと自分の将来とのつながりを見通しながら、中学生でも社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるよう《キャリア教育の充実》を図ることが求められています。各中学校で行われている職場体験もその一環として位置づけられています。

Q2 附中ではどのような取組を行っていますか?

キャリア形成の土台となることをねらい、本校では「国際理解教育推進プロジェクト」「理数教育充実プロジェクト」「心の教育充実プロジェクト」の3つを「附中飛翔プロジェクト」として実践を積み重ねています。

●国際理解教育推進プロジェクト

昨年度は秋田大学で英語教育を専攻している学生2名をコーディネーターとして迎え、外国人留学生との交流を企画しました。

このほか、デンマークのホイスコーレ副研究所長さんとスカイプで交流し、お互いの学校生活の様子について情報交換をしました(もちろん英語です)。

○ Lunch Box ○ Halloween Party ○ Christmas Party ○ Valentine Party

●理数教育充実プロジェクト

理数教育の充実を目指し、希望する生徒を対象に放課後「科学講座」を年5~7回程度開催しています。

①理科「山雪と里雪」
②数学「あみだくじの数学」
③理科「身近な生き物を観察しよう」
④数学「三角形に関する不等式」
⑤理科「メンデルの遺伝とその理解」
「山雪と里雪」講座には30名が参加。 雪崩のシステムや雪害について解説を聞くと共に、貯水という点で得られる自然の恩恵についても学びを深めました。

●心の教育充実プロジェクト

自分で作った弁当を持参し、食の大切さを考える「お弁当の日」。一緒にボッチャ競技を楽しむことで、多様性を認め合う社会に触れる「附属特別支援学校との交流」。「鳩翔ボランティアによる読み聞かせ」などを行い、心の教育にも力を注いでいます。

Q3自分の将来像を発表する機会があるそうですね

例年2月に、1・2年生は「なりたい自分の姿」や、そのために「自分が今頑張るべきこと」を仲間や保 護者の前で発表する【鳩翔の行事】 を行っています。この行事のねらいは、夢や希望の実現に向け、「自分が努力すべきことを意識しながら今後の生活を送る」ことにあります。大勢の前で自分の誓いを発表する 【鳩翔の誓い】、進路選択で大切に したいことなどを説明する【グループ発表】、双方に堂々とした表情で取り組む姿には、一人ひとりの成長が感じられます。また、仲間の発表を聴くことで、自身の意識を鼓舞し、見方や考え方を広げ深めることにも繋げています。

Q4先輩から進路アドバイスを聞く機会はありますか?

毎年1回、各界で活躍されているOBやOGをお招きして「進路講演会」を開催しています。昨年度の講師は、第60期卒業の東京大学大学院生・佐渡夏紀さん。佐渡さんは「走・跳からみたヒト全力移動における体幹の役割」をテーマに研究を進めている、人間医工学・スポーツ科学分野の第一線で活躍中の研究者です。  講演では、「進路決定のきっかけ」について親しみやすく語ってくださり、「勉強するのは《入りたい学校に入る》ためでもあり、何よりも《何かを理解する》ためである」という持論を披露してくれました。生徒たちが印象に残った言葉としては、「《結果より過程が大事》という思いを捨て、《結果にこだわりなさい》」「結果を追求することで→振り返り→改善→計画のサイクルができ、先に進める」などが挙げられており、生徒たちにも多いに刺激となった様子です。


第60期卒業 佐渡 夏紀さん
東京大学大学院総合文化研究科

生徒の感想

鳩翔の行事に向けて自分のことを考える機会が多かったので、1年生のときよりも将来について具体的な目標を立てました。また、グループでの発表のために、より伝わりやすさを工夫することができました。他の人の発表を聞いて共通点があることや、様々な考えを知ることができて充実した時間になりました。 (2年 Kさん)

 

秋田大学教育文化学部附属中学校
秋田市保戸野原の町7-75 TEL 018-862-3350
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